日本百名山：白山 - いこまいけ登山

白山

　白山（はくさん）は、白山国立公園に位置する標高 2,702.14mの山（活火山）で、石川県白山市と岐阜県大野郡白川村に跨っています。なお「白山」と名前の付くピーク（山頂）は存在せず、山域全体が白山と呼ばれる山です。「日本百名山」「花の百名山」「新日本百名山」「新・花の百名山」の一つに選定されています。この白山の最高地点は「御前峰」、他の有名なピークとしては「剣ヶ峰」「大汝峰」、北に少し離れて七倉山、更に北に行くと奥長倉山、西に少し離れて白山釈迦岳、南へやや離れて別山と三ノ峰があります。一般的に御前峰が白山の山頂とされ、御前峰には白山比咩神社の奥宮と一等三角点「白山」があります。
　北陸地方では、富士山と富山県の立山と共に日本三霊山の一つとされています。白山は古くから信仰の対象とされ、奈良時代の養老元年（717年）に泰澄上人（たいちょうしょうにん）によって開山され、平安時代の天長9年（832年）には越前と加賀および美濃の三方から白山への禅定道（登拝道）が開かれたとされています。
　白山への登山道は、古くは加賀禅定道（石川県白山市の白山比咩神社が起点）と越前禅定道（福井県勝山市の平泉寺白山神社が起点）および美濃禅定道（岐阜県郡上市の白山長滝神社が起点）がありましたが、自動車でピューと行ける現在ではこれらの禅定道は宗教的な登山以外では普通は使われていません。現在、一般的に白山への登山口となっているのは、石川県側では別当出合登山口、岐阜県側では大白川ダムです。別当出合からは砂防新道または観光新道の二つのルートで白山室堂を経て御前峰へ登ります。大白川ダムからは平瀬道を登り白山室堂を経て御前峰へ登ります。他の登山ルートしては、白山一里野温泉スキー場を登山口とする「加賀新道」、中宮温泉を登山口とする「中宮道」、市ノ瀬を登山口として白山釈迦岳を経て登る「釈迦新道道」などがあります。白山の山小屋（営業小屋）としては、御前峰下の白山室堂にある「白山室堂（白山室堂ビジターセンター）」「白山雷鳥荘」、南竜ヶ馬場にある南竜山荘があります。テント場は、南竜ヶ馬場の南竜ヶ馬場キャンプ場の一か所です。また砂防新道には甚之助避難小屋、平瀬道には大倉山避難小屋、中宮道にはシナノキ平避難小屋とゴマ平避難小屋、加賀禅定道（加賀新道）には奥長倉避難小屋があります。

白山（写真：2017年8月05日 9時13分撮影）、御前峰から眺めた大汝峰

白山地図（Map of Mount Hakusan, Ishikawa, Japan）

地図サイズ：640ピクセル X 480ピクセル

白山への登山口とコースポイント

別当出合登山口：標高 1,256m、石川県側の主要登山口
砂防新道
甚之助避難小屋：標高 1,965m
南竜道（なんりゅうどう）：砂防新道から南竜ヶ馬場
南竜ヶ馬場：標高 2,080m、南竜山荘と南竜ヶ馬場野営場
エコーライン
万才谷雪渓
弥陀ヶ原
トンビ岩コース
展望歩道
観光新道
殿ヶ池避難小屋：標高 2,020m
黒ボコ岩：標高 2,320m
白山室堂：標高 2,450m、室堂センターと白山奥宮祈祷殿
白山・御前峰：一等三角点「白山」、標高 2,702.14m、白山奥宮

剣ヶ峰：標高 2,677m、登山禁止らしいです。
お池めぐりコース
水屋尻雪渓
百姓池
五色池
千蛇ヶ池
血の池
翠ヶ池：白山にある最大の池（火口湖）
油ヶ池
紺屋ヶ池
大汝峰：標高 2,684m、大汝神社
大白川ダム：標高 1,238m、岐阜県側の主要登山口、白水避難小屋
平瀬道（ひらせどう）
大倉山：三等三角点、標高 2,038.5m
大カンクラ雪渓

加賀禅定道：元々は加賀馬場（現在の石川県白山市にある白山比咩神社）を起点とし、檜新宮、長倉山、天池室跡、四塚山、大汝峰を経て、白山室堂と御前峰（白山比咩神社奥宮）へ至る登拝道（禅定道）です。現在、白山一里野温泉を起点した登山道が整備され、ロングルートながら加賀禅定道の一部を辿るルートとして登山者が歩いています。
越前禅定道：元々は越前馬場（現在の福井県勝山市にある平泉寺白山神社）を起点とし、法恩寺山、市ノ瀬、指尾山を経て、白山室堂と御前峰（白山比咩神社奥宮）へ至る登拝道（禅定道）です。現在、白山市の市ノ瀬を起点した登山道が整備されています。
中宮道：中宮温泉を起点として温泉山、シナノキ平避難小屋、滝ヶ岳、ゴマ平避難小屋、三俣峠、北弥陀ヶ原、お花松原を経て白山室堂への登山道

白山地図（Google Map）

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