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蝙蝠尾根


 蝙蝠尾根(こうもりおね)は、南アルプス(赤石山脈)の西側稜線(狭義の赤石山脈、大井川以西の山域)の中央部にある尾根です。塩見岳(標高 3,052m)から南東へ伸びる尾根で、大井川に西俣が流れ込む場所(標高 1,400m、二軒小屋ロッヂの近く)まで尾根が続いています。蝙蝠尾根にある山(ピーク)と峠および主要なコースポイントとしては、二軒小屋(1,376m)、蝙蝠岳登山口(1,422m)、中部電力管理棟(1,711m)、1867m地点、2216m地点、2509mピーク、徳右衛門岳(2,598.98m、三等三角点)、2581mピーク、2721m地点、蝙蝠岳(2,865.13m、三等三角点)、2757mピーク、2845mピーク、北俣岳(2,920m)、北俣岳分岐(2,923m)、塩見岳(3,052m、日本百名山、二等三角点)があります。
 蝙蝠尾根を縦走する場合の所要時間は全体で 11時間15分、区間毎のコースタイムとしては二軒小屋ロッヂから蝙蝠岳登山口までやや登り 30分、蝙蝠岳登山口から徳右衛門岳まで長い長い登り(単純な標高差 1,176m)を 4時間20分、徳右衛門岳から蝙蝠岳までの登り 2時間30分、蝙蝠岳から北俣岳を経て北俣岳分岐まで登り 1時間20分、北俣岳分岐から塩見岳まで登り 35分、塩見岳から塩見小屋まで下り1時間です。逆コースの場合は全体で 9時間40分、区間毎のコースタイムとしては塩見小屋から塩見岳まで登り 1時間20分、塩見岳から北俣岳分岐まで下り 30分、北俣岳分岐から蝙蝠岳まで下り 2時間10分、蝙蝠岳から徳右衛門岳まで下り 2時間10分、徳右衛門岳から蝙蝠岳登山口まで長い長い下り 3時間、蝙蝠岳登山口から二軒小屋ロッヂまでやや下り 30分です。
 蝙蝠尾根は、登り口となる二軒小屋と最上部の塩見岳の西側にしか山小屋があるのみで、登り 11時間/下り 10時間弱の長い尾根にもかかわらず、尾根の途中には山小屋がありません。つまり途中で避難できる場所がありません。このため登山者が少なく、登山道も踏み跡が薄い状態です。
 
南アルプスにおける蝙蝠尾根の位置が判る地図
南アルプスにおける蝙蝠尾根の位置が判る地図
 
南アルプス 蝙蝠尾根 地図(Google Map)
 
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