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大キレット
大キレット(大切戸、だい きれっと)は、北アルプス南部(飛騨山脈南部)に位置する槍・穂高連峰にある岩稜帯で、南岳と北穂高岳の間にある痩せ尾根(東西の谷深く切れ落ちる岩稜)の稜線です。この大キレットは、西側は岐阜県の滝谷へ、東側は長野県の横尾谷へと急傾斜の岩壁となっており、細い岩稜帯の稜線が繋がり、長谷川ピークや飛騨泣きと言った難所が連なり、幾つもの鎖場があります。一般登山ルートしては日本では最難関のコースとして知られています。また、この「大キレット」と五竜岳から鹿島槍ヶ岳の間にある「八峰キレット」および白馬岳から唐松岳の間にある「不帰キレット」が日本三大キレットとされています。
「キレット」というと何だか外国語のような感じがしますが、れっきとした日本語で漢字では「切戸」と書きます。たぶん長野県(信州)の方言です、山の鞍部で特にV字型に切れ込んだ地形を指します。なので、稜線にあるキレットは必ず登山では難所となります。ちなみに富山県だとこのような地形は「窓」と呼ばれ、剱岳の北方稜線には「大窓」「小窓」「三ノ窓」などに地名があります。
大キレットの所要時間は、南岳小屋から北穂高小屋まで 3時間30分、逆コースの北穂高小屋から南岳小屋まで 3時間20分です。南岳小屋/北穂高小屋どちらから入ってもコースの難易度はあまり変わりません。
大キレット(写真:2021年8月2日 9時54分撮影)、北穂高小屋から眺めた大キレット
大キレット地図、南岳から北穂高岳
地図サイズ:640 X 480ピクセル
大キレットと周辺のコースポイント
- 南岳:標高 3,032.9m、三等三角点「北穂高」
- 南岳小屋:標高 2,975メートル、テント場
- 獅子鼻岩:シシバナ展望台
- 2つの鉄梯子:標高 2,820m
- 2760mピーク
- 大キレットの最低鞍部:標高 2,748メートル
- 長谷川ピーク:標高 2,841メートル
- A沢のコル:標高 2,805m
- 飛騨泣き:標高 2,952メートル
- 滝谷展望台:標高 2,970メートル
- 北穂高小屋:北穂高岳 北峰の直下
- 松濤岩のコル:標高 3,085メートル
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- 北穂高岳 南峰:標高 3,106m
- 滝谷ドーム:標高 3,080m
- 奥壁バンド:標高 2,995m
- 涸沢のコル(最低鞍部):標高 2,945m
- 南岳 東南稜 2652m地点
- 本谷カール
- 北穂池
- 北穂高岳 東稜 2814m地点
- 南稜テラス:標高 3,000m、北穂高テント場
- 南岳 南西尾根 2636m地点
- 大切戸尾根
- ノルデストグラート
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朝、滝雲の架かる大キレット(写真:2021年8月2日 6時04分撮影)
北アルプスにおける大キレットの場所が判る地図
地図サイズ:420ピクセル X 560ピクセル
大キレット地図(Google Map)
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