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富山県の山
医王山
医王山(いおうぜん、地元では「ようぜん」と呼んでいます、標高 939.1メートル)は、白山山系の北端に位置し富山県(南砺市)と石川県(金沢市)の県境にあります。「日本三百名山」、富山県山岳連盟が2013年に選んだ「富山の百山」の一つに選定されています。医王山という単独の山は無く、奥医王山(おく いおうぜん、標高 939.13m)、蛇尾山(だおやま、標高 920m)、白兀山(しらはげやま、標高 895.7m)、前医王山(まえいおうぜん、標高 612m)、岩崩山(いわくずれやま、標高 648.2m)などの山々を総称した名前です。
医王山の稜線には百万石道路(林道百万石展望線・糸谷国見線)が走り、所々に展望台もあります。天気のいい日には、富山県側に遠く立山連峰・富山湾や北アルプス南部の槍ヶ岳などが見え、石川県側には河北潟・能登半島まで見えます。砺波平野の散居村も見ごたえがあります。
医王山は、約1200年前の奈良時代に泰澄大師によって開山され山岳密教が栄えました。往時は48寺三千坊あったと伝えられていますが、1481年の一向宗徒との戦いで滅びました。山には薬草が多いことから「医王山」と名付けられ、貴重な動植物が生息しています。海底火山が隆起して出来た山で流紋岩が多く見られます。大沼の周辺に火口があったと云われ、鳶岩(とんび岩)・三蛇ヶ滝などの奇勝地があります。周辺は、富山県立自然公園に指定され日本300名山の一つです。
注意:百万石道路は、車一台が通れる程度の林道(舗装路)です。土砂災害で通行止めになることが多いので事前の確認をおすすめします。冬季の雪害や梅雨や台風被害により、朴坂峠(県道27号線=金沢井波線:ぬく森の郷近く)およびイオックス・アローザ・スキー場からの入口が通行止めになる事があり、迂回路として石川県側三軒茶屋からの林道(小又線)で国見ヒュッテまで行ける場合があります。
医王山(写真:2020年5月31日 13時48分撮影)、奥医王山の山頂にあるケルン
医王山地図(Map of Mount Iō-zen, Toyama, Japan)
医王山 地図(Google Map)
鳶岩(写真:2017年11月6日 11時02分撮影)
白兀山(写真:2017年5月28日 12時53分撮影)
蛇尾山 山頂(写真:2017年11月6日 13時00分撮影)
紅葉の三蛇ヶ滝(写真:2017年11月6日 10時03分撮影)
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