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登山用ザック
イスカ ウェザーテック・インナーバッグ 60L
登山で使う60リットルの防水袋(防水バッグ)の紹介です。目的としては、3泊4日程度の登山(テント泊)で使用するザックで、中身を丸ごと防水袋に入れて、雨対策をすることです。私のテント泊のザックはオスプレーのイーサー60という物で、60リットルのザックです。
今までの私の登山スタイルは、立山・室堂バスターミナルから歩いて1時間の雷鳥沢キャンプ場でテント設営なので、「でかいザックを担いで長い山歩き」というのは無く、雨の時はザックカバーを使う程度で済んでいたため、ザック丸ごとの防水袋は考えていませんでした。立山や剱岳にも飽きてきたので、そろそろ「槍ヶ岳」へでも行きたいなと考えるようになりました。上高地から槍ヶ岳への往復なら、3泊4日程度の登山となり、雨の中を長時間歩くことも覚悟したほうがよさそうです。カメラや着替えなど必要最小限の雨対策として小さめの防水袋でもいいのかもしれませんが「大は小を兼ねる」の言葉を信じて、大きなものを物色しました。
ネットでも調査したのですが、手にとって生地や縫製を確認したかったので好日山荘へ行きました。購入したのは、「ISUKA ウェザーテック・インナーバッグ 60L」って言う商品です。イスカ(ISUKA)は、シュラフ(寝袋)の会社だから、袋物は得意なんだろうと言うことで、この商品に。ザック丸ごとのこの「ウェザーテック・インナーバッグ」はサイズ展開として「30L/45L/60L/80L」の4種類があるようです。60リットルのザックに60リットルの防水袋は大きすぎるのですが、かといって、どのくらい小さいのがピッタリだと良いのかってのは非常に難しいような気がします。で、60には60としました・・・。
ちなみに好日山荘でのお値段は、2013年夏前に購入した時点では、3780円の10%OFFで「3402円(税込)」でした。なおアマゾンで買うともう少し手頃な値段で買えるようです。2023年12月現在、価格は 4,290円(税込)となっています。
公式Webサイト:ウェザーテックインナーバッグ 60(ISUKA - イスカ 寝袋・シュラフの専門メーカー)
ISUKA ウェザーテック・インナーバッグ 60L、背景の赤い生地のマス目は14cm角です。
広げた状態のウェザーテック・インナーバッグ
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膨らませた状態の防水袋 60L
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自宅へ帰り、開封すると、60リットルはやはり大きいです。商品パッケージ(長さ 約30cm×幅 約16cm)もそれなりに大きかったのですが、実物は「う~ん、一回り小さい45リットル」でも問題ないかも・・・。60リットルのザックといっても、上ブタのポケットの容量も含んだサイズなのでね。ウェザーテック・インナーバッグ 60Lの大きさはと言うと何も入れない状態(上左側の写真)で、長さが約90cm、幅が約60cm(190グラム)です。長さは防水袋なので実際に使用するときは開口部をクルクル巻くので調整可能、幅はマチの部分があるし余っても障害になりません。何も入れない状態のサイズは関係ありません。と言うことで、荷物を入れた状態をどんな感じになるかと言うのが上右側の写真(実際には空気を入れただけ)です。流石に防水袋です、空気を入れても簡単には抜けません。透湿素材なので無理でしょうが、浮輪に使えるかも・・・。
防水袋なので、「高い防水性能」が謳い文句で商品パッケージには下記の文章が書かれていました。
防水安心!!
- ザックの防水性向上に最適。
- ザックの防水はザックカバーとインナーバックでより安心です。
- 目止め加工の3層構造で滑りも良く、装備の出し入れもスムーズです。
- 上部のマジックテープを3回以上折り返しバックルで固定してください。
- 沢登りや悪天候時には必携です。
!高い防水効果はありますが製品の特性上、完全防水ではありませんのでご注意ください。
ISUKA ウェザーテック・インナーバッグ 60L 商品パッケージ
商品パッケージ(表)
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商品パッケージ(裏)
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謳い文句「防水安心」
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製品表示と値札
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素材は「WEATERTEC」
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ウェザーテックとは
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開封の儀、商品パッケージの袋は、チャック式のナイロン袋で(表は透明、裏は灰色に塗られています)した。何かに使えるかもしてないので、とりあえず登山グッズ入れのダンボール箱に保管します。で、中身は、当然ながら「ウェザーテック・インナーバッグ」が綺麗に折り畳まれ、他には厚紙の「ウェザーテックに関する説明」が入っていました。読むまでは「ウェザーテック」ちゅうのは単なる名前と思っていたのですが、この防水袋の素材名「WEATERTEC(ウェザーテック)」だったようです。外からの雨は浸み込まないけど、中からの汗を含んだ空気は吐き出す「高透湿防水素材」らしいです。
厚紙には「ウェザ-テックは、特殊樹脂フィルムを2枚の生地でサンドウィッチ構成した3層構造の高機能素材です。防水性能、防風性能、透湿性能、結露防止性能に非常に優れているため、雨、風、雪のシ-ンに最適な素材です。」書かれています。文章の下には、耐水性と透湿性のグラフがあり、本格的レインウエアに要求される性能を満たしているようです。耐水圧は20,000mm前後あり、透湿性は12,000g/m2・24時間となっています。数字だけ言われても良くわかりません。ネットで調べると、JIS規格の耐水圧 20,000mmは、「生地に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れた場合、20,000mm(20メートル)の高さに入れた水の水圧に耐えられる」とことです???、なんでも一般的には「嵐」の雨に耐えられる(水が浸み込まない)そうです。透湿性は、1平方メートルの生地が24時間で何グラムの水分を透過させられるかを表わし、12,000g/m2・24時間であれば、1日当たり12kg、1時間当たりだと500グラムの水分(水蒸気となった汗)を透過させられるようです。激しい運動で1時間当たり1000g、軽い運動なら500gの汗を掻くとされているので、「12,000g/m2・24時間」と言う数字は登山では微妙(性能が低い)な数字ですが、登山ウェアではなく、防水袋なのであまり関係ないと思います。防水バック内外の温度差で、袋内が湿らなければ良いです。
いつものようにウダウダと書いてすみません。素材の話が終わったので、ようやく防水袋「ISUKA ウェザーテック・インナーバッグ 60L」って、どんなだぁ~ というお話です。
まず、正確な寸法測定です。イスカのWebサイトにも商品タグにも、サイズは「60L」とあるだけで正確な寸法は記載されていません。なお重量はWebサイトによれば平均重量 190gとのことです。私がそうであった様に、容量さえわかれば、ツブシの利くインナーバックに寸法は不要なのかもしれません。この防水袋は、封筒形ではありません(封筒形なら、縦・横のサイズで表わし易いのですが)。ザックに入れることを前程としている為、入れたときの座りを良くするために底面を長方形にしています。なのでサイズの表現が判り難いかもしれませんが、開口部の幅(防水袋の最大幅)は60センチ、袋の長さ(ザックに入れたときの高さであり、底面から開口部までの長さ)は約79センチ、底面の長方形の大きさは 38.5cm×26.5cmでした。
防水袋の各パーツを見ると。開口部は幅60cmもあるので広々としています。開口部の内側には面ファスナー(いわゆるマジックテープ)が貼られているので、閉じる時にキッチリ閉められます(開口部の縫代は37mm、面ファスナー幅は17mm)。当然ながら面ファスナーには防水性能が無い(と言うかジャジャ漏れ)ので、商品パッケージの注意書きの如く「上部のマジックテープを3回以上折り返しバックルで固定してください。」が必要となります。ウェザーテック・インナーバッグの色は、黒色(ブラック)一色で他のカラー設定はありません。内側は灰色です。手さわりは、内外両面ともにツルツルです。ザックへ防水袋を入れるときや荷物の出し入れに引っ掛かること無くサクッと入ります。側面と底部の縫い目は内側でシームテープ(防水テープ)による目止め加工が施されています。開口部の縫い目は構造上、目止め加工しても防水の効果を得られないのでシームテープはありません。ここはやはりグルグル巻き(5回以上は巻きたい)です。この防止袋の寿命を知りたいところですが、どこにも書いてありません。使い方次第だし、数値を書くとその期間「保障」することになるので出せない数字なんでしょうね・・・。生地のウェザーテックよりも、シームテープの方が弱そうです。シームテープの寿命も不明なので、登山に行く前に装備品の点検として、防水袋を裏返し目視点検が必須項目になりそうです。
ISUKA ウェザーテック・インナーバッグ 60L 詳細写真
開口部
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開口部はマジックテープで閉めます。
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ウェザーテック・インナーバッグの裏地
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内側の縫い目はシームテープで目止め加工
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