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サンカヨウ


 サンカヨウ(漢字:山荷葉)は、メギ科サンカヨウ属の高山植物です。
 
サンカヨウ(写真:2022年4月24日撮影)、サンカヨウの花、富山県南砺市の赤祖父山の山麓にて
サンカヨウ
 
和名:サンカヨウ(山荷葉)
学名:Diphylleia grayi
科:メギ科
属:サンカヨウ属
生活型:多年草
草丈:30~60cm
花期:5~8月
花色:白色
花径(花の大きさ):20mm
生息地:山地から亜高山帯の林縁、林内
分布域:北海道、本州(中部以北)
その他:メギの仲間、和名は別種を指す漢名を誤って付けられた名前です。花期は5月から7月で、茎の先に直径2センチメートルほどの白色の花を数個つけます。大小2枚つく葉はフキのような形をしており、花は小さい葉につき、葉の上に乗っているように見えます。なお大きい葉には花がつきません。花は雨水に濡れるとガラスのように透明なります。白く見える花は実は白い色素はなく実際は透明です。透明な花びらの細胞には無数の気泡があり、光が差すと気泡で乱反射がおこり、見た目には白く見えます。雨が降ると気泡に水分が浸み込み光を乱反射せず透明に見えるため、花がガラスのように見えるらしいです。黒紫色で果汁が多くあり食べられます。
 
濡れてガラス細工のようなったサンカヨウの花(写真:2022年4月28日撮影)、富山県南砺市の赤祖父山の山麓にて
濡れてガラス細工のようなったサンカヨウの花
 
サンカヨウ(写真:2011年8月16日撮影)、立山の雷殿分岐から立山黒部アルペンルートの立山ロープウェイ・黒部平駅への登山道にて
サンカヨウ
 
サンカヨウ(写真:2011年8月16日撮影)、立山の雷殿分岐から立山黒部アルペンルートの立山ロープウェイ・黒部平駅への登山道にて
サンカヨウの実
 
熟す前のサンカヨウの実(写真:2012年8月9日撮影)、立山室堂平から弥陀ヶ原への登山道にて
熟す前のサンカヨウの実
 
サンカヨウの葉、葉っぱが丸いので「マルバサンカヨウ」(写真:2011年8月16日撮影)
サンカヨウの葉
 
キレハサンカヨウ(写真:2016年7月11日撮影)、剱岳・早月尾根の避難小屋跡~2000m地点にて
キレハサンカヨウ
 
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