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立山室堂平
雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢キャンプ場(らいちょうさわ きゃんぷじょう、雷鳥沢野営地)は、立山室堂平にある唯一のキャンプ場(テント場)です。立山室堂平の北端部、室堂からは1段下った標高 2,277メートルの場所にあります。雷鳥沢キャンプ場内部には、チングルマやミヤマキンバイなどの高山植物が自生し、立山連峰や大日連山を見渡せます。この場所は雷鳥平とも呼ばれ、かなり広い平地にテント場があり、テントの設営可能数は 300張りといわれています。キャンプ場敷地内は十字の形で東西南北方向に登山道が通り、南端に管理棟(テントの受付と夏場は金沢大学の雷鳥沢診療所が開設)とトイレ棟、西は室堂平・雷鳥沢ヒュッテへの登山道、北はチョット下って浄土川に架かる浄土橋を渡り剱岳・奥大日岳・大走り(真砂岳)への登山道、東は行き止まりとなっています。
雷鳥沢キャンプ場の営業期間は、4月下旬から11月下旬、年によって異なるので室堂ターミナルにある立山自然保護センターに要問合せ。なお11月になるとトイレが閉鎖されるので携帯トイレを持参する必要があります。4月と5月はテント場全体が雪に覆われているので、冬季のテント装備が必要です。6月になるとテント場の西側から雪が解け始めますが、全体の雪が無くなるるのは7月に入ってからになります。設備としては、水洗トイレ、水道(湧き水を消毒したもの)があります。当然ながら、ごみ箱は設置されておらず、各自のゴミは持ち帰りです。なお室堂ターミナル内に大きなゴミ箱が設置されています。携帯電話の通話も可能で、地上波ワンセグ放送(NHK金沢とMRO)も受信可能(なお地元の富山県の放送局は受信できず)です。キャンプサイトの地面は小石と土でテントは張りやすいです。大きな石も転がっており張り綱の重りとして使えます。利用料(清掃協力金)は、2021年シーズンから値上げされ、一人当たり一泊1000円、日数が増えると1000円×日数となります。なお2020年までの料金体系は、一人当たり一泊500円、2泊以上は何泊しても一人1000円でした。
この雷鳥沢キャンプ場は、剱岳登山を目指す登山者のベースキャンプ、立山縦走や奥大日岳へ向かう登山者の拠点、もちろん室堂周辺を散策するだけの家族キャンプでの利用もできます。8月の登山シーズンピーク時には、キャンプ場一杯に色とりどりのテントが張られちょっとした景観になります。キャンプ場周辺には、雷鳥沢ヒュッテやロッジ立山連峰といった山小屋があり温泉に入ることも出来ます。
室堂ターミナルからみくりが池温泉と雷鳥荘を経由して雷鳥沢キャンプ場まで下り 55分、雷鳥沢キャンプ場から雷鳥坂を登って剣御前小舎までは登り 1時間50分です。逆コースの剣御前小舎から雷鳥沢キャンプ場までは下り 1時間10分、雷鳥沢キャンプ場から室堂ターミナルまでは登り 1時間10分です。
夏場だと判らないですが、2017年6月に雷鳥沢キャンプ場でテント泊した時、朝夕夜中に「グワァ~」「グゲェ」とかの鳴き声が凄く聞こえました。これ雷鳥のオスが縄張りを主張している時の鳴き声です。キャンプ場周辺のハイマツや雷鳥坂の方から頻繁に聞こえてきます(ちょっと五月蠅いかも)。時々、バタバタって飛んでる音も聞こえました。まさに「雷鳥沢」の名前にふさわしい環境です。そして、たまに管理棟の屋根(棟)でオス雷鳥がじっと見張りをしています。こちらは屋根の下からカメラを構え、雷鳥の飛ぶ瞬間をじっと待つ。
雷鳥沢キャンプ場(写真:2015年9月15日 11時16分撮影)
雷鳥沢キャンプ場地図(Map of Raichosawa Campground, Tateyama-Murodo-daira, Toyama)
地図サイズ:480ピクセル X 640ピクセル
夕暮れ時の雷鳥沢キャンプ場と大日連山(写真:2010年8月6日 18時52分撮影)、登山で初めてのテント泊がこの時の雷鳥沢キャンプ場でした。夕焼けが綺麗で感動。
雷鳥沢キャンプ場の管理棟(写真:2006年7月26日 14時06分撮影)、この写真は山でテント泊なんてとんでもないと初心者だった頃に立山登って大走りから下り、雷鳥沢キャンプ場に初めて来た時の思い出写真です。ガスって先の見えん大走りを一人で下ってビビりまくり、ガスの切れ間にテント場を見つけてその方向にテクテク歩きました(沢とかあって実は危ない)。
テント場(写真:2006年7月26日 14時23分撮影)
7月中旬の雷鳥沢キャンプ場(写真:2011年7月14日 10時57分撮影)、2010年に来た時イイ感じだったけど込んでいたので、2回目の2011年はちょっと早めに7月中旬に来ました。キャンプ場の東半分は雪に埋もれ、西側も1/3は積雪状態でした。
お花畑にテント場(写真:2013年8月07日 11時41分撮影)、実際に高山植物の中にテントを建てるわけではありません、こんな風に見るる場所もある、イメージということで、悪しからず。
晩秋、月明かりの雷鳥沢キャンプ場(写真:2016年10月15日 19時54分撮影)
6月下旬、雷鳥沢キャンプ場(写真:2017年6月24日 8時11分撮影)、梅雨真っ盛りに雷鳥沢へ登山にはまだ早い季節、テントは3張りくらいでした。基本的にテント場は全面雪、浄化槽の場所は露出してましたが、流石に肥溜めの上にテント張りたくないな~と思ったけど、韓国から来たらしい3人組がテント建ててました。ちなみに私がこの時期にテント泊するのは雷鳥撮影が目的です。
7月上旬、雷鳥沢キャンプ場(写真:2018年7月01日 12時32分撮影)
初夏、雷鳥沢キャンプ場の夕暮れ(写真:2018年7月02日 18時59分撮影)、立山がほんのり赤くなりました(アーベントロート)
GW、雷鳥沢キャンプ場の夜(写真:2019年5月03日 19時20分撮影)、GW中は多くのスキーヤーがテント泊(登山者は少数派)しています。立山を背景に夜灯りのテントの華を撮ろうと思いましたが、高低差がないので涸沢みたいな写真にはなりませんでした。
2021年GW、雷鳥沢キャンプ場の朝(写真:2021年5月03日 7時10分撮影)、この時は雷鳥沢でテント泊する予定でしたが前日(2日)に室堂に到着するも暴風雪で雷鳥沢にたどり着けず(行けてもテント建てれんやろ~)、急遽、雷鳥荘に小屋泊まりしました。夕方から風がおさまり、深夜には快晴となり星空が綺麗でした。朝、青空が広がっており、雷鳥荘から外に出てテント場を見ると、雪面に埋め込むように建てられたたくさんのテントがありました。猛者が多いな~と感心しました。
2021年5月下旬、雷鳥沢キャンプ場の夜(写真:2021年5月23日 19時50分撮影)、GWに泊まれなかったので天気を確認し5月下旬の再び
2021年8月中旬、雷鳥沢キャンプ場の夜(写真:2021年8月11日 19時53分撮影)、何だか判りにくい写真ですが、立山の稜線と夜のテント村を撮りたかったのです。高い場所(雷鳥沢ヒュッテ)から撮れば俯瞰的な写真になるかと思ったのですが無理がありました。
立山室堂平 雷鳥沢キャンプ場 地図(Google Map)
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